長野県上田市で瓦屋根の葺き替え工事を行いました!土瓦から陶器瓦へ葺き替えたことで耐震対策にもなります。
長野県上田市で瓦屋根の葺き替え工事を行いました!
今回のおうちは今では使われなくなった土葺き工法の瓦屋根です。
「土葺き工法」とは昭和初期までは主流の工法でした。
瓦を固定する為に大量の土を使用します。
その重さによって強風や地震による上下左右の揺れから瓦のズレ対策としていました。
しかし、関東大震災(1923年)の時に土葺き工法で施工された瓦が落下して多数の被害がでました。
それ以降、土葺き工法は少なくなってきました。
土葺き工法にかわり、現在多く使用されているのは「引掛桟瓦葺き工法」です。
野地板(針葉樹合板)の上に桟木をとりつけ、そこに瓦のツメを引っかけて更に釘などで固定します。
釘で固定することにより土葺きよりも瓦が落ちにくくなります。
今回もおうちは「引掛桟瓦葺き工法」で施工しましたのでご紹介します。
施工前
古瓦・葺き土を撤去します
針葉樹合板を張ります
その上からルーフィング(防水シート)を張ります。
(メーカー:田島ルーフィング 商品名:タディス ホワイト)
防腐処理済の桟木を取り付け、新しい瓦を葺いていきます。
石井瓦工業・Asmileはガイドライン工法に基づき瓦葺きをしています。
【ガイドライン工法】とは地震や台風に強い瓦屋根を実現するために
2001年に設けられた瓦屋根の施工方法です。
地域の基準風速などで施工法が変わります。
千曲市においては風速32m以下地域と設定されており、軒先瓦、ケラバ瓦は共に3ヶ所留付け。
平部(和瓦)は防災瓦において2枚に1枚の釘止め。
棟部は全数緊結+棟下桟瓦のビス止めとなっております。
ガイドライン工法は2022年1月より義務化されます。
石井瓦工業・Asmileは15年前からガイドライン工法で施工しております。
After
土葺きの場合、屋根の大きさによっては瓦の重量の倍以上の土が使用されていることがあります。
今回の葺き替えで土を使わなくなりましたので屋根の軽量化になります。
それにより、耐震性も上がり、瓦を釘で固定しましたので飛散や落下する心配もありません!
大きな地震がくるのではないかと心配されている近年。
おうちの耐震に不安がありましたらご相談ください😄